たくさんの「大人とは」を、「これがわかる・これができる」のようなポイントで仕分けてみました。すると、「大人のキーワード」といっても良さそうな、以下の15コのポイントが見つかりました。
「大人のキーワード」 | 「大人とは」集の例 | |
1 |
自分を抑えられる |
怒りや嘆き、動揺や夢中、我侭や虚栄、 |
2 |
自分を満たせられる |
自由や安心、期待や喜び、愛情や満足に |
3 |
自分を強くできる |
忍耐や倹約、自信や意欲、誇りや毅然など 耐えるココロや前を向くココロを強くできる |
4 |
健全な道徳がわかる |
感謝など大切に思うココロ、誠実や畏敬、 |
5 |
健全な不徳もわかる |
高慢、嫌悪する、陰湿、偽計、短慮など |
6 |
健全な配慮がわかる |
礼儀や歓迎、尊重する、心中を察する、 |
7 |
健全な分別がわかる |
公正や率先の判断、引責や節度の判断、 |
8 |
健全な教養がわかる |
世情や自立などの知恵、造詣や手際など、 |
9 |
健全な知力がわかる |
イメージ力やユーモア力、追想や哲学など、 |
10 |
いろんな洞察ができる |
物事の構成や展開、本質、程度など、 見抜き、見通せる能力が長けている |
11 |
いろんな考慮ができる |
状況や都合、過去、健全性など、 |
12 |
いろんな評価ができる |
物の価値や人物像、計画や成果などを 的確に評価し見極める能力が長けている |
13 |
いろんな表現ができる |
服装や表情、仕草、発言や文章など、 |
14 |
いろんな保全ができる |
規定や整理、修繕、共有や伝承など、 |
15 |
いろんな先導ができる |
教育や啓発、説得や体現など、 人に教えて導く能力が長けている |
まず、たくさんの「大人とは」一つ一つのコトバに含まれている、「これがわかれば・これができれば」というポイントを、できるだけ具体的にピックアップしてみました。日本語とはたいへんフクザツで難しいものです…。複数のニュアンスを含むコトバがたくさんありました。
そして、ある程度ピックアップされたキーワード(300弱ありました)を、さらにおおまかなテーマに分類してみました。同じようなキーワードを一つにまとめたり、キーワードの少ないテーマを「あまり重視されてないみたい」と削ったり…。コトバの意図に注意しながら調整してみました。
その結果、「大人のキーワード」としてこれらの15コにまとまりました。中には少し同じような意味合いのものがあったり、大きく広い考え方と少し細かく具体的な行動が並んでいたりして、チョッとバランスが悪く感じられる方もいらっしゃるかもしれません。(少し難しいコトバもありますね…)
とにもかくにも、これらがわたしたちの先輩たちが心がけている、だいたいのポイントだということは間違いなさそうです。ぜひ、一つ一つをご覧になって、ご自身の大人ライフの参考にしてみてください。
お声の数が意外と多く、ビックリさせられたキーワードもありました。例えば、「自分を満たせられる」「いろんな保全ができる」というものです。
大人は「行動」だけでなく「ココロ」もチャンとしなきゃダメなようです。しかし、「我慢が多そう…」と思ったらそうでもなく、「ウレシイ!スッキリ!ホッとする~!」のようなココロの満足をチャンとできることも大事なようです。
確かに人のココロは「さみしい…つかれる…なんでわたしだけ…」などなど「不満足」をそのままにしておくと、正しいココロ持ちができなくなってしまうことがあると思います。
近年はココロの症状に悩む方も多くいらっしゃいます。ココロをチャンとできる大人になるには、「自分の心の満足」もチャンとできたほうがいいんですね。
「保全」とは「保護して安全にする」という意味があります。急にいわれるとチョッと難しいかもしれませんね。こんなキーワードが出てきたのは、「身の回りを清潔に」「人との関係性を維持・修繕」「あるべき状態や姿を保てる」などなど、ヒトやモノを健全に保てること、というポイントを挙げた方が意外と多くいらっしゃったからです。
確かに、物事をキチンと片づけたり整理したりできないことで、失くしたり・忘れたり・汚れたり・ケガをしたり…、チョッとした事故をまねいてしまうことが多くなるかもしれません。なるほど、これらはとても大事なことなのでしょう。こんなふうに、「保全」をニュアンスに含む方も意外と多くいらっしゃいました。
こんなふうに、たくさんの「大人とは」から「これができる・これがわかる」というポイントを重視ながら、15コのキーワードを抜き出してみました。ステップ2では、さらに大きく分類してみることにします。徐々に「大人」の全体像がみえてくるかもしれません。